「子どもたちに安全な食事を与えたい」「豊かな自然を守りたい」「よりよい商品をより安く利用したい」「平和なくらしを守りたい」そんな私たちのくらしの小さな願いを集めながら三重県内それぞれの地域で活動していた４つの生協が一緒になって、「コープみえ」として歩み始めて20年。多くの組合員や生産者・メーカー、地域のみなさんに支えられ、私たちコープみえは、「つながりあう安心　笑顔が輝く　くらし」を基本理念としてみんなの想いを紡ぎ、願いを一つずつカタチにしてきました。生協で取り扱っている商品には、多くの組合員の声とその声に応えようとしてきた生産者・メーカーのみなさんの想いが詰まっています。

　今、社会は少子高齢化だけでなく、コロナの影響などにより、世代や地域の格差が拡大し「つながり」が希薄になってきている状況が拡がっています。かつてお互い支えあってきた家族や地域の力が弱まり、他者に対し不寛容な社会を生み出しているともいわれています。また世界では、戦火のもとでの悲劇が繰り返されています。国内でも貧困が拡がっていたり、様々な差別があったり、物価高騰や社会保障の切り下げなどくらしへの不安が増大しています。
　そんな時代だからこそ、あらためて一人ひとりの「小さな声」を大切にし、みんなが支え合ってくらしやすい社会を創る生協の役割の重要性が高まっているのではないでしょうか。
　誰もが安心してくらせる社会、平和な社会を未来に引き継いでいけるように、みんなで一緒に手をとりあって歩みをすすめていきたいと思います。　

生活協同組合コープみえ
理事長
鈴木 稔彦