紀ノ川農協との産地交流を実施 - 生活協同組合コープみえ

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紀ノ川農協との産地交流を実施

2024.11.04

よりよい産地交流のかたちを検討

 10月23日(水)、コープみえの産消提携*¹産地である紀ノ川農協に、産直サポーターでもある組合員理事5名と東海コープの農産バイヤー、コープみえ役職員が訪問しました。

 紀ノ川農協とは三重県内の生協が合併してコープみえになる以前より、交流や生産についての意見交換を活発に行い、安全安心な生産物を安定して組合員にお届けするための持続可能な地域づくりにともに尽力してきました。

 今回の訪問では産地の様子や商品の魅力、生産者、地域の状況を学び、今後組合員やそのご家族へ地元の農産品の魅力や地域経済、環境への貢献をどのように伝え広げていくことができるかを話し合いました。

▲学習交流会の様子

▲紀ノ川農協宇田組合長

 まずは紀ノ川農協 宇田組合長から紀ノ川農協のめざす、地域や自然と共生し、農家の経営も安定した持続可能な農業の考え方と、紀ノ川地域の生産者や地域全体の人口、経済活動についての課題、今後進めていく活動についてお話をお聞きしました。

 農業への関心を持つ若者は県内外を問わずおり、就農希望者の受け入れや事業継承の呼びかけを行っておられるそうです。経済的な理由がネックで意思はあっても生産者として定着しないことも多く、持続可能な生産を行っていくための人づくりについては社会的に考えていく必要があるとのことでした。

 その後、選果場や加工施設を見学し、糖度センサーやみかんの保管、あんぽ柿のつくり方の説明を受けました。収穫した作物を自力で運ぶのが難しくなった生産者のところへは農協から集荷に伺うことや、気候の変化に対応した作物への移行を進めていることなどもお聞きしました。

 その後圃場へ移動し、みかん生産者の岡本さんから収穫のしかたや生産のご苦労をお聞きし収穫を体験しました。前日までの雨で足元がぬかるむなか、斜面での収穫はなかなかの重労働。10月も半ばを過ぎ、天候は曇りにもかかわらず汗ばむ暑さで、今年の真夏の暑さのなかでの作業のたいへんさを考えるとみかん一つひとつがいつも以上に大切に思えます。

◀▲届いた農産物の品質管理について松本専務が詳しく説明してくれました

 和歌山むきと呼ばれる大胆なみかんのむき方を教えてもらい、圃場でいただいたみかんは甘さも水気もたっぷりで「これはおいしい!」と農産バイヤーも太鼓判でした。

▲生産者の岡本さん

▲井上農産バイヤー太鼓判!!

▲斜面で太陽の恵みを目一杯受けて育ちました

 

 今回の訪問では紀ノ川農協の取り組みや商品の魅力とともに、生産者や多くの関係者により私たちの食が支えられていることを実感しました。産地を身近に感じ、食を通じて地域の未来についても考え合えることができるよう、組合員のみなさんにどのように伝えていくか、持ち帰り検討していきます。

~参加した組合員理事の感想より~

  • 産地見学、体験、生産者の苦労や想いを知ると商品を選ぶ時食べる時、より商品の価値も高まり想いも高くなります。それをお知らせ出来る組合員産直サポーターの発信に繋がる仕組みも必要に思います。生産者の担い手不足、繁忙期の調整も難しい課題でコープみえが生産者の方の力になれる産直サポーター。産直サポーターの組合員も楽しく参加でき、想いが共有できる組合員活動になるように考えていきたいと思います。
  • 産直提携活動で思い浮かべる産直3原則は消費者からの視点であり、同じ3原則でも産地には生産者からの視点があることに気づかされた。生産者の高齢化などで毎年多くの離農者がいる中で、新規就農・担い手育成を目指して新たな事業やコミュニティづくりに取り組んでいることなど、お話を聞くまで知らなかった。国民の食糧をどう賄うかは国の対策も重要だが、私たちも勉強していくことが大切だと思った
  • 人手不足の解消や、地域活性化をふまえた循環型社会を目指されていることは素晴らしい取組と思いました。交流して学んだことをどのように組合員まで広げていくのか?身近な人に伝える、購買することで応援したりとそれぞれが今できることしながらも、負担にならない程度に産直サポーターどうしが話せる機会があって、意見を出し合い自然と 「こんなことで普及してやってみる?」という流れができたら良いのだろうと思いました。

 

※1産消提携とは

コープみえの産直政策に基づいた商品

【産消提携3原則】

①生産地と生産者が明確であること
②栽培、肥育方法が明確であること
③組合員と生産者が交流できること