【LPAの会コラム】おくすり手帳はおトクです!
2024.08.28
病院で出された処方箋を4日以内に薬局に持って行くと薬が処方されます。このとき、どこの薬局でもらうか?おくすり手帳を提示するか?などで実は支払う金額が違ってきます。
1、明細書を見てみよう
薬代を払うと領収書といっしょに保険調剤明細書が渡されます。ちらっと見て捨てているかもしれませんが、ここに大事な情報が載っています。主なものを見てみましょう。
これ以外にも後発品(ジェネリック)の処方などの情報が載っています。
2、薬局のタイプで支払い金額が違う
処方箋を何気なく、門前薬局や買い物のついでにチェーン展開の薬局に出していませんか?薬局のタイプによって調剤基本料は違ってきます。
※同一グループの処方箋受付回数や保険薬局数、処方箋集中率によって異なる。
地域に根ざした町の薬局は
・病気になっても在宅のまま対応してくれる。
・他の医療機関や訪問看護ステーションとも連携できる。
・24時間調剤、在宅対応体制がとれる
などの「かかりつけ機能」の充実を求められているため、調剤基本料は高く設定されています。
3、おくすり手帳とは
いつ、どこで、どんなお薬を処方してもらったかを記録しておく手帳です
・ 飲み合わせの悪い薬の服用を防ぐ。
・ 同じような薬の重複処方を防ぐ。
・ 旅行や災害時に、いつも服用している薬がわかり治療の助けとする。
など健康被害や医療費の削減につながることを目的にしています。世論調査によると71.1%のかたが「利用している」と答えています。(令和2年度 薬局の利用に関する世論調査 内閣府)
4、おくすり手帳提示はおトクです
診療報酬制度では、調剤薬局へ行く際にお薬手帳を提示すると、実質負担金を値引きする制度になっています。服薬管理指導料で確認しましょう。
ただし、3ヶ月以内に処方箋を出した場合でも手帳を提示しないと59点になります。(「薬剤情報提供文書」等を渡して指導した場合)
最近ではアプリの手帳も出ています。薬を処方してもらう時は「おくすり手帳」を持って行きましょう。
5、薬代を 安くするには?
・お薬の処方時は手帳を提示する。
・薬局を選ぶ。
が考えられます。
一方で、
門前薬局 隣接病院の診療科で頻度が高い薬の在庫がある。
町の薬局 待ち時間が少ない。他の医療機関と連携して在宅医療を行って もらえる。等の良さもあります。
持病があって毎月処方箋が出される方などはわずかな金額ですが、「チリも積もれば」となります。おくすり手帳提示で医療費を減らして負担を軽くしましょう。