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【LPAの会コラム】入院したらあなたは大部屋派?個室派?

2024.08.28

 医療費で心配なことの一つに入院したときの差額ベッド代がありますね。今回はこの差額ベッドについて見てみましょう。

1,差額ベッド代とは?

差額ベッドは「特別療養環境室」と公式にはいわれるものです。患者のよりよい療養環境に対するニーズに応えられるよう選択の機会を広げるために医療機関において用意された病床です。

の四つの要件をすべて満たしているものとされています。

個室のイメージがありますが、4人までは該当する場合があります。最近では本来の大部屋を区切り、カーテンではなく収納家具などで間仕切りをして「準個室」などとよぶ場合も見受けられます。

差額ベッド代は保険診療の対象外です。医療機関はその費用を患者に全額請求できますが以下のことを行わなければいけません。

 入院の説明を受けるとき「個室」を勧められることがありますね。そのとき「同意書」に署名を求められるのはこういった理由があるからです。また治療上必要な場合は請求できないことになっています。個室を勧められた時「治療に必要ですか?」と質問してもいいですね。

差額ベッド代の全国平均は6,620円、1人部屋では8,322円になります。

2,あなたは大部屋派?個室派?

 LPAは2022年10月「メッセウィングみえ」、2023年2月「四日市ドーム」で開催された「コープみえ 20周年フェスタ」で、来場者のうち合計485名の方に「入院時の部屋は大部屋か、個室か」のアンケートをとりました。

 上記のように個室派が多い結果になりました。費用のかからない大部屋は若年層に好まれるか?と思いましたが、実際は「一人ではさみしい」「病気の情報を知りたい」「おしゃべりがしたい」「一人では耐えられない」など、シニア世代を中心に推す方もたくさんありました。

 民間の医療保険加入の大きな動機は差額ベッド代にあるともいえます。最近は入院日数も短くなっていますし、通院で行う治療の幅も広がっています。入院できない現実を踏まえ、「医療保障」の内容の確認、見直しも大切ですね。