【牛乳パックで作るうごく第五福竜丸~平和の想いや願いをつなごう~】企画開催
2023.11.20
個性いっぱいの〝第五福竜丸〟ができました🚢
8月19日(土)伊勢市大湊町 ゴーリキマリンビレッジでにて、「牛乳パックで作る動く第五福竜丸~平和 の願いや想いをつなごう~」企画を開催し、大人17名、子ども17名が参加しました。
このイベントは伊勢と関わりが深い第五福竜丸を子どもたちが牛乳パックで作り、工作をしながら当時の船大工や大湊の人たちの想い、平和についてを学び考えてもらえるよう(株)ゴーリキ、東京都立第五福竜丸展示館、みえ医療福祉生協のご協力のもと、企画しました。
レクプラ 阪本典子さんによる紙芝居「わたしのだいじな船 第五福竜丸」は、絵本作家の二見 正直さんが伊勢弁で作成したもので話していただき、味わいのある伊勢弁がとても心地よかったです。
第五福竜丸の工作では、子どもたちは学んだことの話も交えながら作成に夢中でした。個性がいっぱいの船ができあがりました。
できあがった第五福竜丸は、プールに浮かべて、世界が平和になることをみんなで願いながら走らせていました。
参加者の声から
〇伊勢に住んでいますが、こちらに来ることが初めてで、第五福竜丸の存在を初めて知り、お話も聞かせていただき、とても勉強になりました。原爆がどれほどおそろしいことなのか、先生のお話は忘れないでしょう。子どもたちは小学低学年で理解できていないでしょうが、今回の企画の様に楽しめる事の中に平和とは?というお話を子ども達が自然に考えられる講座がすばらしいので、又ぜひ参加したいです。
〇昨年も参加させていただきました。今年も楽しみにしていました。平和について考える良い時間を親子で頂けることに感謝しています。牛乳パックの工作もとても喜んでいます。準備等、ありがとうございました。
〇改めて核について考える機会をもうけて下さりありがとうございました。子どもたちも少しは核のこと、船のことを知るきっかけになったのではと思います。
〇第五福竜丸が「はやぶさ丸」に改修されていたことは知りませんでした。知ることができて良かったです。
子どもたちの感想
〇第五福竜丸のことは初めて知った。楽すごく勉強になりました。工作は想像より難しかった。
〇第五福竜丸が動くか心配だったけれど、上手く走ってくれて嬉しかった。
〇第五福竜丸の工作が楽しかった。家へ帰ってからもっと早く走れるように作り直したい。
第五福竜丸とは: 第五福竜丸は 1954年3月1日未明、赤道の北に位置するマーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカがおこなった水爆実験により被ばくした静岡県焼津港所属の木造の遠洋マグロはえ縄漁船です。爆心地より160km東方の海上で操業中、実験により生じた「死の灰」(放射性降下物)が第五福竜丸に降りそそぎ、乗組員23人は全員被ばくしました。無線長だった久保山愛吉さんが半年後に亡くなり、急性障害を乗り切った乗組員も苦難を強いられました。ほかの漁船が水揚げしたマグロの汚染も判明し、国民の不安は頂点に達し原水爆禁止運動につながっていきました
その後、第五福竜丸は伊勢市大湊の強力造船所での改造・補修され、「はやぶさ丸」として名前を変え、練習船として東京水産大学(現:東京海洋大学)で使われた後廃船となりました。終戦当時に建造された木造船の中で唯一現存する木造船として、現在は東京都立第五福竜丸展示館で展示・公開されています。
東京都立第五福竜丸展示館で展示・公開されている『第五福竜丸』