「伊賀地区環境(委)グループ」の取り組み
2023.11.17
アルミ付き紙パックの回収・整理・リサイクルの活動を続けて11年!
アルミ付き紙パック(酒パック)も良質の古紙原料です
みなさんは牛乳パックなど、『アルミ無しの紙パック』のリサイクルについてはよくご存知だと思います。“せいきょう牛乳”などの紙パックは“コアノンロール”のメーカーに送られるなどして、リサイクルペーパーなどに生まれ変わり、再びみなさんのお手元に届く商品となっていることも少なくありませんし、多くの組合員さんがリサイクル回収に参加されています。
低温殺菌牛乳パッケージ、超高温殺菌牛乳パッケージ、コアノンダブルパッケージ、コアノンシングルパッケージ
いっぽうで、酒パックに代表される『アルミ付き紙パック』(以下、酒パック)に使用されている紙も、長くて丈夫な繊維でできており、トイレットペーパーなどの原料に適しています。残りのポリエチレンやアルミ箔の部分は、再生紙を製造する時に必要な熱エネルギーとして利用することもできます。しかし、アルミ付きがゆえの構造の複雑さもあり、受け入れ製紙会社が限られリサイクルが難しく、一部を除きほとんどが燃えるゴミとして廃棄されてきました。
「伊賀地区 環境(委)グループ」の取り組み
コープみえも酒パックの回収後のリサイクルのルートを持っていないため、伊賀センター以外のセンターでは回収を行うことができていません。
伊賀センターでは「伊賀地区 環境(委)グループ」の組合員さんが、毎年4月と10月の2回伊賀センターに集まって、グループ購入・コープ宅配などで回収されてきた酒パックを仕分け・整理し、酒パックのリサイクルが可能な古紙回収業者に送り出す作業をしています。
この取り組みが始まって11年。この間に送り出した酒パックの累計は約1,415.1kgになりました。1Lの紙パックの重量は約30g、換算すると約47,000枚もの酒パックのリサイクルに役立つ取り組みになってきたのです。
パックは「切って、開いて、洗って」ね!
酒パックを仕分け・整理する作業は、回収されてきた酒パックが切って、開いて、洗ってあるものか、そうでないものかを仕分けするところから始まります。大半の酒パックは切って、開いて、洗ってもらっているのですが、中には飲み終えたままの状態で回収に出された酒パックも混入しているのです。
▲中には切って、開いて、洗っていないままの酒パックもあります
飲み終えたままの状態で回収に出された酒パックをハサミやカッターで切ります。注ぎ口のキャップなどが付いたままのものはこれらも切り離し、開きます。酒パックの内部で内容物が固形化したものはぞうきんで拭き取ります。特に「豆乳飲料」などは固形化すると拭き取るのも大変です。パックは「切って、開いて、洗って」ね!
▲飲み終えたままの状態で回収された豆乳飲料のパック
仕分け・拭き取りが終わった酒パックは次々と段ボール箱に詰められ、計量していきます。2019年10月の作業では62.2kgのパックを古紙回収業者に送り出しました。
▲作業は1時間ほどで終了しました。
作業後は楽しいティータイム
作業が終わった後はみんな揃って楽しいティータイムでひと休み。お互いの近況の報告をはじめ、グループ活動のことや今後の予定なども話し合います。
でも、その内にお孫さんとのスマホゲームのことや生協の商品のことなどに会話の内容がかわっているのも、お互い組合員どうしのグループのよいところなのかもしれませんね。
伊賀地区 環境(委)グループのみなさんからのメッセージ
涌島さん
川西さん
井上 晶子さん
※伊賀地区 環境(委)グループは7人で活動されています。
アルミ付き酒パックの見分け方
アルミ付き酒パックを見分けることができるように、統一されたマークがパッケージに印刷されています。このマークのパッケージを見かけたら「伊賀地区 環境(委)グループ」のみなさんのことを思い出してくださいね。