2022年度環境活動寄付金贈呈式・交流会開催 - 生活協同組合コープみえ

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2022年度環境活動寄付金贈呈式・交流会開催

2023.11.15

地域の環境活動団体のみなさんの活動、つながりづくりを応援します!

 3月11日(土)三重県総合文化センターにて、2022年度環境活動寄付金贈呈式、環境活動団体交流会を開催しました。

 コープみえは持続可能な循環型社会をめざし、地域社会ともに環境保全の活動をすすめています。
 県内で環境活動に取り組む諸団体のみなさんに毎年寄付金を贈呈し、寄付金贈呈式と交流会を開催しています。今年は3年ぶりにみなさんが会場に集う会となりました。

2022年度 寄付・寄贈先団体

  • いなべ自然楽校
  • いなべの里山を守る会
  • 特定非営利活動法人 竜の森林
  • 環境学習サークルみえ
  • ウミガメネットワーク三重
  • 魚と子どものネットワーク
  • 松阪ダンボールコンポストの会
  • 名張市立 薦原小学校
  • 社会福祉法人山際福祉会 たけのこ保育園

 交流会では、グループに分かれ、それぞれの団体のコロナ禍の状況を報告しあい、お互い聞いてみたいことや大切にしていることなどを話し合いました。

 動植物を観察するイベントを企画している「特定非営利活動法人 竜の森林」さんからは、たくさん応募があったものの、コロナ禍の人数制限の関係で断らざるを得ず、楽しみにしている子どもたちに申し訳なく、みんなが参加できるいい方法はないものかというお話があり、コロナ禍でのイベント開催に苦労されたようでした。
 また自転車での発電体験を提供している「環境学習サークルみえ」さんからは、参加者が自分で発電する体験から子どもたちが電気を大切にする気持ちを育み、電気料金が高騰している今、電気のある生活が当たり前でないことを学ぶのによい機会だったというお話がありました。

 寄付金活用報告では、放置された人工林や里山を整備し、伐採木でできた木を利用してさまざまな活動をしている「いなべ自然楽校」さんから、身近なものを使った再生エネルギーづくりで、22年度はマイクロ水力発電機を3基をつくったという報告がありました。
 また「名張市立 薦原小学校」さんからは、山や田畑に囲まれ、地域の方が学校の活動にとても協力的な環境で一緒にアスレチックで遊んだり、畑を貸してもらってサツマイモを一緒に育てている子どもたちの様子が紹介されました。4年生は絶滅危惧種のギフチョウの観察に取り組んでおり、子どもたちがギフチョウと初めて出会うわくわく感や、それを育てる子どもたちの生き生きした活動の様子が報告されました。

コープみえは、「つながりあう安心、笑顔が輝く くらし」という基本理念のもと、この環境活動寄付金の取り組みをはじめ、環境保全の活動を地域社会とともにすすめています。
 これからも地域のみなさんと一緒に安心して暮らし続けられる地域社会づくりをめざしていきます。

鈴木理事長のあいさつより

 「環境」のことは、日本の中でも非常に高い関心があり、世界を見渡せば「環境」に対してはややもすると絶望的な気持ちになってしまう、そんな状況です。地球温暖化の影響とみられる大きな災害が世界でも日本でも毎年のように起こっており、また海を見れば驚くほどのプラスチックが漂っています。一説によるとプラスチックがどんどん海洋に流出して2050年には海に住む魚の重量より多くなるのではないかという試算がされています。一方でテレビや新聞では毎日のようにSDGsに関わる、環境に関わる報道がたくさんあります。世界ではカーボンニュートラルや脱酸素の取り組みに国家レベルでも舵をとっているように見えますが、決してそれらは科学技術として見通しがついているわけではありません。なにより最大の環境破壊である戦争が私たちの未来に暗い影を落としているように思います。そういう時代だからこそ私たちは周りに起きている小さな問題にも目を向けながら、一人でも多くの人を巻き込んで私たちができることを一つひとつ確実にしていかなければいけないと思います。みなさんの活動も、大きなつながりの中でもっとひろげていけるといいなと思っています。今日の交流会がそんなきっかけのひとつになればいいと思います。
 私たち生協の活動は一人ひとりの小さな声から始まっています。安全安心な食品を子どもたちに食べさせたい、子どもが笑顔になる食卓をつくりたい、そんな私たちのくらしの周りの小さな願いをみんなの力で解決していく、それが生協という組織です。今日の寄付金はみなさんの志からすればほんのわずかなものかもしれませんが、それは生協の利益が出たから還元しようというものでは決してなく、みなさんと一緒に問題意識を共有しながら環境や生活の中でのさまざまな課題を一緒に考えていく、それこそが私たち生協のあるべき姿ではないかと思っています。私たちはこれからも一緒になって力を合わせてより良い地域社会、よりよいくらしをつくり上げていく、そんな思いでこれからも取り組んでいきたいと思っております。

 

2022年度コープみえ環境活動寄付金 選考委員会 佐野委員長より選考にあたっての報告

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、みなさんの大変な苦労があったと思います。そのような中でも11件の申請をいただきました。選考委員一人ひとりの意見を尊重しながら慎重に審査を重ね、議論をし、環境活動寄付の趣旨に合致しているかどうかを審査しました。環境活動寄付の取り組みの目的は、この寄付金を通じて地域の環境保全に寄与していくというところにあります。その中で選考にあたっては5つの視点を中心にしています。1つに活動の実効性、継続性、さらに将来にどのように発展していくかという将来性、2つめに地域の環境保全に貢献しているか、3つめに地域の方たちへの学習や啓発など地域の方との関係性、4つめに地域の方が参加する取り組みであること、5つめは児童、生徒、学生、施設を運営されている団体では施設のの参加者への環境学習の効果と継続の推進、それから次世代への生涯教育、そういったところを視点に置き、審査を行いました。今申し上げた視点というのは、これからの活動を発展させていくうえで、みなさんにとっても大事なポイントかと思っております。
 まだコロナ禍は続いており、この一年を振り返っても世界情勢は非常に不安定な状況になっていろんな形で社会の状況は変わってきています。そんな中でも積極的に活動に取り組んでいただき、次年度もたくさんのご応募があることを期待しています。